プロスカ―について
- 男性ホルモン由来の前立腺肥大症や薄毛等に効果があり、安全性の高い薬
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- フィナステリドを主成分とした前立腺肥大症の治療薬です
- 前立腺がんの進行抑制効果も期待できます
- 男性型脱毛症における脱毛抑制効果も確認されています
プロスカ―は世界的な製薬会社であるメルク社が製造販売している薬で、有効成分としてフィナステリドを5mg含有した前立腺肥大症を治療する先発薬になります。
また、フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)に対しても効果が認められているため、プロスカ―を分割して服用することで、AGAの治療薬としても使用することができます。
プロスカ―は先発薬ですので、後発薬も販売されていますが、安全性・信頼性が高いという理由で現在もプロスカ―を使用する人が多くいます。
プロスカ―の特徴

プロスカ―は男性ホルモン由来の前立腺肥大症やAGAに効果的に作用する薬です。
これは、プロスカ―の成分であるフィナステリドに男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)を減らす作用があるためです。
筋肉の発達・体毛の増加・性欲の高まり等を促す男性ホルモン「テストステロン」は体内の酵素である5αリダクターゼと結びつくことにより、強力な男性ホルモンであるDHTへ変化します。
DHTは前立腺肥大やAGAの原因となる男性ホルモンであるため、DHTを減らすことで前立腺肥大やAGAを治療することができます。
DHTになる前のテストステロンは睾丸から分泌されています。そのため、睾丸を失うとDHTも生成されず、前立腺肥大やAGAの症状が出てきません。
しかし、睾丸は男性にとって重要な部分であるため、簡単に取ってしまうことはできません。そこで、プロスカ―を服用することで睾丸を失うことなくDHTを減少させ、前立腺肥大やAGAを治療することが可能です。
前立腺肥大症の治療だけでなく前立線がんの予防も期待できます

男性は加齢により前立腺が肥大し、頻尿や尿失禁等の尿トラブルが起こる可能性が増えてきます。これにより、乗り物に長く乗るのが不安、夜中に頻繁にトイレに起きる等の悩みを抱えてしまう人が少なくありません。実際、60台の60%、80台の90%の人が前立腺の肥大が見られるとも言われています。
頻尿などの尿トラブルは肥大した前立腺により尿道が圧迫されるために発生します。現状、前立腺肥大の詳しいメカニズムは解明されていませんが、DHTが関係していることは分かっています。
そこで、DHTを減らす効果のあるプロスカ―を服用することで、肥大した前立腺の大きさを縮小させ、頻尿や尿失禁などの症状を緩和させることができます。 また、プロスカ―の成分であるフィナステリドは前立腺がん予防試験で前立腺がんリスクを相対的に25%低下させ、7年間で前立腺がん罹患率が25%低下したという研究結果もあります。
AGAによる薄毛の治療薬として利用することもできます
AGAは遺伝や生活習慣が要因により引き起こされますが、男性ホルモンのDHTにより毛母細胞の機能を弱らせ、結果的にAGAによる薄毛や脱毛を進行させてしまいます。
プロスカ―の成分であるフィナステリドはDHTを抑える効果があるため、DHT由来のAGAを治療して薄毛を改善する薬としても利用することができます。
元々、フィナステリドは前立腺肥大の治療薬として研究されていましたが、その研究の中で毛髪の成長が見られたため、現在ではフィナステリド1mgを有効成分とした「プロペシア」という製品も販売されています。
プロスカ―にはフィナステリドが5mg配合されていますが、薄毛対策として服用する場合には1日に1mg/日程度が上限となります。そこで、ピルカッターなどで4分割して服用するため、経済的に利用することができます。
上述のように、プロスカ―はDHTを由来とした薄毛には効果を発揮しますが、DHT由来でない脱毛症の対策や発毛を促す効果は期待できません。
プロスカ―の効果
- 効果・効能
- 壮年性脱毛症の発毛、育毛および抜け毛の進行予防
- 前立腺肥大症の治療
プロスカ―を服用することでAGAや前立腺肥大症の治療を行うことができます。
AGAの治療を目的として服用する場合、3ヶ月~6ヶ月毎日服用する必要があります。髪が成長するまでにはある程度の期間が必要となるため、飲み始めてすぐに髪が増えると思わず、焦らずじっくりと様子を見るようにしてください。
プロスカ―の服用方法
- 1回の用量
- 1錠(「フィナステリド」として5mg) |(前立腺肥大症の治療時)
1/4錠(「フィナステリド」として1mg) |(AGAの治療時) - 1日の服用回数
- 1回
- 服用間隔
- 24時間
- 服用のタイミング
- 特に制限なし
服用の際の制限が緩く、安全性が高い薬
飲むタイミングの制限や頻繁に服用しなければならない等の制限が少ない薬です。
ただ、より良い服用タイミングとしては毎日決まった時間帯に飲み、朝より夜に服用すると効果的です。
フィナステリドは服用後90分程度で血中濃度はピークになり、その後すぐに減っていき24時間以内でほぼ体内からなくなってしまいます。
そのため、体内からフィナステリドがなくならないように服用すると良いです。また、夜10時から夜中2時頃に就寝していると成長ホルモンが分泌されやすいため、このタイミングに男性ホルモンを抑制することが効果的です。
食事の影響
プロスカ―の有効成分であるフィナステリドは空腹時の服用と食後30分以内での服用で効果に差があるかの検証が行われています。その結果、いずれも効果に差がなかったため、食事の影響は見られていません。
ただ、禁止事項ではないですが、グレープフルーツとの飲み合わせがあまりよくないため、グレープフルーツはなるべく食べないようにした方が良いと言われています。
これは、グレープフルーツを食べるとフィナステリドが体内であまり代謝されず、フィナステリドが必要以上に体内に残り副作用が強く出る可能性があるためです。
アルコールの影響
食事に関する制限がないのと同じように飲み物に関しても基本的に制限はなく、服用時にアルコールを摂取しても問題ありません。
ただし、過度な飲酒については悪影響を及ぼす可能性があります。
フィナステリドはごくまれに肝機能障害を起こす場合があるため、過度の飲酒を行うと肝臓に負担をかけ、肝機能障害を発生しやすくなる可能性があります。
プロスカ―の有効成分について
フィナステリド
フィナステリドは成人男性が服用する分には安全性の高い薬です。
しかし、女性、特に妊娠中の女性は注意が必要です。
男性ホルモンのDHTは胎児の男性器を分化させる大切な役割も担っています。そのため、男の子の赤ちゃんを妊娠している女性がフィナステリドを飲むと胎児の男性器が正常に発達しなくなる可能性があります。
また、フィナステリドは皮膚からも吸収されるので、妊娠中の女性は飲むことだけでなく触れることが無いように注意しなければいけません。
プロスカーの口コミ
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男性 29
使い始めて1週間くらいで頭皮の脂分が減ってきて3ヶ月もするとおでこの際に産毛が生えてきました。これが伸びればいい感じになるなと期待しています。