オキシスパスについて
- 過剰な膀胱収縮を抑制して頻尿や尿失禁を改善する過活動膀胱治療薬です
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- 高い効果と即効性がメリットの薬です
- 抗コリン作用とカルシウム拮抗作用の2つの働きをもっています
- ジェネリック医薬品のため経済的に利用できます
オキシスパスは塩酸オキシブチニンを有効成分とした頻尿や尿失禁の治療薬です。同商品を服用することで過活動膀胱による膀胱の収縮を抑え、膀胱の用量を大きくすることで症状を改善します。また、オキシスパスはポラキスという薬のジェネリック医薬品のため、その効果は実証済みで、さらに経済的に利用することができます。そのため、頻尿、尿失禁、尿意切迫感などに悩んでいる方に適した薬です。
オキシスパスの特徴
オキシスパスは膀胱の筋肉が過剰に収取するのを抑制する働きを持つ過活動膀胱治療薬です。また、汗腺の働きを抑えて汗を減らす作用もあることから多汗症治療薬としても使用されることもあります。同商品の大きな特徴としては高い効果と即効性が挙げられます。オキシスパスは膀胱を収縮させて排尿を促す働きの抑制と膀胱にある平滑筋を弛緩させる作用により排尿を調整する2つの作用があり、これら2つの効果により頻尿や尿失禁に対する高い改善効果をもたらします。また、服用してから30~60分で体内の薬の濃度が最大となるため、すぐに効き目を発揮します。しかし、高い効果の反面、同様の薬と比較して若干副作用がでやすいという面もあります。また、即効性がある分、効果の持続時間が1時間程度と短いため1日に2~3回の服用が必要となります。これらのメリット、デメリットを考慮して薬を選ぶ必要があります。
同商品はインドのシプラ社で製造・販売されています。同社はインドに本社を構え、インド最大規模の製薬会社です。特にジェネリック医薬品の製造に力を入れており、AGA治療薬のジェネリック医薬品であるフィンペシアやジェネリック医薬品の抗生物質であるアジーなどが有名です。国内外に30箇所以上の拠点を有しており、各拠点で正規な認可を取るため、GMPやアメリカFDAの認証を受けていることから、製造される製品の安全性も高いといえます。
比較的女性に多い頻尿や尿失禁を改善することができます
頻尿とは尿が近い、排尿の回数が多いという症状で、一般的には朝起きた時から寝るまでの間に排尿回数が8回以上の状態をいいます。しかし、一概に何回以上が異常とは言えず、排尿回数が8回以下でも自分自身でトイレが異常に近いと異変を感じている場合も頻尿といわれます。原因は過活動膀胱、残尿、多尿、尿路感染などの炎症、腫瘍、心因性に分類することができます。原因が炎症、腫瘍、心因性、によるものであれば適切な治療を行うことにより完治することができます。しかし、加齢や機能低下が原因の場合、症状を緩和することができますが根本的な完治は難しくなります。
尿失禁は、自分の意思に関係なく尿が漏れていまい日常生活に支障をきたしてしまう状態のことを言います。尿失禁には重いものを持ち上げたり、咳やくしゃみなどお腹に力を入れた時に漏れてしまう「腹圧性尿失禁」、尿を出したいのに出せず、少量ずつ漏れてしまう「溢流性尿失禁」、突然の尿意があり排尿をコントロールできずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」、身体機能の低下や認知症などの原因でトイレが間に合わない「機能性尿失禁」の4種類があります。これらの症状は男性よりも尿道が短い女性に多くみられますが、恥ずかしさから病院に行けないという方も多いと言われています。
オキシスパスはこれらの症状に対して有効な治療薬となります。
2つの作用により尿トラブルを改善します
尿は腎臓でつくられ、尿管を経由して膀胱に運ばれます。膀胱は尿を一時的に貯留する袋の役割を持っており、尿が漏れないよう一時的にためる畜尿機能と、ある程度の尿がたまると尿意を感じて尿を排出する排尿機能があります。膀胱に尿が充満すると、脳から排尿の指令が伝わり、尿道を緩め、膀胱を収縮させて尿を排出させます。
この膀胱の収縮には神経伝達物質のアセチルコリンが関与しており、副交感神経から分泌されるアセチルコリンがムスカリン受容体に結び付くことで起こります。オキシスパスはこのアセチルコリンとムスカリン受容体が結び付くことを阻害する抗コリン作用があり、膀胱の収縮を抑制する効果があります。
また、オキシスパスには血管の筋肉に対するカルシウムの働きを抑えるカルシウム拮抗作用があります。カルシウムは主に骨や歯に分布して体を支えていますが、それ以外の組織にも存在して筋肉を収縮する働きがあります。これは膀胱の筋肉である膀胱平滑筋に対しても作用しており、カルシウムが筋肉の細胞に入ることで膀胱が収縮します。このカルシウムの作用を抑制することでも膀胱の収縮を抑制する作用があります。
オキシスパスの効果
- 効果・効能
- 尿トラブルだけでなく多汗症などの症状にも効果を発揮します
オキシスパスは服用することで膀胱の収縮を抑えてさまざまな尿トラブルを改善することができます。膀胱の収縮が抑制されることにより膀胱の容量が多くなり、大量の尿を膀胱に貯められるようになります。これらの作用から頻尿や尿失禁、尿意切迫感を治療することができます。
また、オキシスパスの抗コリン作用により発汗を抑えることができます。アセチルコリンは汗腺にあるムスカリン様受容体に結び付くことで体から汗を出しているため、このムスカリン様受容体への結び付きを阻害することで異常に汗をかきやすい症状である多汗症などを治療することができます。ただし、発汗を抑制するため熱中症が起こりやすい状態になるため注意が必要です。
オキシスパスの服用方法
- 1回の用量
- 0.5~1錠(「塩酸オキシブチニン」として2.5~5mg)
- 服用するタイミング
- 特になし
- 1日の服用回数
- 2~3回
- 服用する間隔
- 8~12時間
きちんと容量用法を守って服用する必要があります
1回0.5~1錠を2~3回に分けて水もしくはぬるま湯で服用してください。症状によっては1日4回まで増量することができます。高齢者の場合は1回0.5錠として、1日2回からの服用から始めてください。症状によっては1回1錠まで増やすことができます。
食事の影響は報告されていないため服用のタイミングは特に決まっていませんが、服用忘れを防ぐためにも食事の後に飲むことが望ましいと考えられます。もし飲み忘れた場合は気づいた時点で1回分を服用します。ただし、次回の服用が迫っている場合には次回の服用分から飲むようにしてください。1度に大量に服用しても効果が高まることはありません。逆に副作用が強く出たり思わぬ症状が発症する可能性があるため、用量を超えての服用は避けてください。また、副作用により眠気などが現れる場合があります。そのため服用してからの自動車の運転や危険を伴う機械での作業は控えるようにしてください。
オキシスパスの有効成分について
膀胱の筋肉収縮を抑制する作用により頻尿などの症状を治療します
オキシスパスの有効成分である塩酸オキシブチニンは抗コリン作用とカルシウム拮抗作用の2つの作用により強い効き目を示します。抗コリン作用は神経伝達物質であるアセチルコリンとムスカリン受容体が結合することを抑制し、カルシウム拮抗作用は筋肉を収縮させるカルシウムの作用を抑制します。これらの2つの作用により膀胱の筋肉の収縮を抑制することで尿がためやすくなり頻繁にトイレに行きたくなる頻尿や尿失禁などの症状を治療します。
オキシスパスの副作用
- 主な副作用
- めまい、頭痛、しびれ、眠気、下痢など
これらの症状が続く場合はいったん使用を中止し、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。
- 稀な副作用
- 血小板減少、麻痺性レイウス、尿閉など
血小板減少は鼻血、歯茎の出血、四肢などの皮下出血、麻痺性レイウスは著しい便秘、腹痛、尿閉は膀胱の尿が排出できないなどの初期症状がみられます。服用後にこれらの症状がある場合は使用を中止してすぐに医師の診察を受けてください。
オキシスパスの注意事項
- 慎重投与
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- 前立腺肥大症の方
- 甲状腺機能亢進症の方
- うっ血性心不全の方
- 不整脈のある方
- 高温環境にある方
- 重篤な肝臓、腎族疾患のある方
- 服用してはいけない人
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- 下部尿路閉塞症状による排尿困難や尿閉などがある方
- 緑内障の方
- 重度の心疾患の方
- 麻痺性レイウスの方
- 妊娠または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 含まれる成分に過敏症の既往歴がある方
- 併用禁忌薬
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- 特になし
- ・直射日光を避けて室温で保管してください。
- 冷蔵庫に保管する必要はありませんが、高温多湿の場所には保管しないでください。
- ・小さなお子様の手の届かない所に保管してください。
- お子様が誤って服用することのないよう十分注意して保管してください。
参考サイト
このページの詳細は、下記サイトを参考にさせて頂いております。
薬ストアでは正確な情報提供を努めておりますが、情報の正確性および完全性を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
- 【医薬品情報サイト】
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日本医薬情報センター
安全性および有効性を中心とした医薬品情報の提供を行う一般財団法人のサイトです。
医薬品に関する国内外の情報を迅速かつ公正に整理・分析し速やかに情報提供することによって、国民の健康や医療の向上に貢献しています。
サイト内には国内の医薬文献情報と医薬品添付文書情報がデータベースにまとめられており、添付文書や治験など各段階における医薬品情報が検索できます。 -
KEGG
日本医薬情報センター(JAPIC)から提供された医薬品の添付文書や、国内では販売されていないアメリカの医薬品の添付文書も確認できるサイトです。
薬の一般名や有効成分、会社名、JAPIC IDなど複数の項目から検索可能です。 - 【行政機関サイト】
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厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。
医薬品等の通販・個人輸入について
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- 医薬品等の個人輸入について詳しくはこちら
- 厚生労働省-医薬品等の個人輸入について