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ラミクタールについて
- 日本初の双極性障害適応薬!発作の抑制と気分障害の予防もできる抗てんかん薬
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- 神経の異常な興奮を鎮め、てんかん発作を抑制します
- 双極性障害の維持療法においても厚労省から適応追加承認を受けています
- 海外における使用実績が豊富で、安全性の高い治療薬です
ラミクタールは、イギリスの大手製薬会社であるグラクソスミスクライン社が製造する抗てんかん薬です。神経の過剰な興奮を鎮め、けいれん発作を起こりにくくします。
症状に応じて単剤療法か他の抗てんかん薬との併用療法を調整することができ、てんかんだけでなく双極性障害における気分エピソードの再発・再燃を抑制することも可能です。
海外においてはてんかん患者で約20年、双極性障害患者の維持療法で約8年の臨床使用実績があり、両疾患における有効性と安全性については実証済みの治療薬です。
ラミクタールの特徴
ラミクタールの一番の特徴は、てんかんと双極性障害の二つに対して適応を持った画期的な抗てんかん薬であるという点です。ラミクタールによって、双極性障害の気分エピソードの再発予防が可能になりました。
双極性障害は、躁状態の時には自覚しにくく医療機関の受診が遅れがちですが、治療せず放置すると躁状態・うつ状態が再発する周期が短くなり、社会生活を送ることが困難になってしまいます。そのため早期かつ継続しての治療が必須となるのです。ラミクタールを双極性障害の治療に取り入れることで、気分障害の安定化が図れるようになり、症状のコントロールが容易になります。
またラミクタールは安全性についても非常に高く、妊娠の可能性のある女性においても催奇形性が低いというメリットも持っています。医師と相談の上、妊娠中もラミクタールの単剤治療を継続することが可能です。
さらにラミクタールには用量の少ない小児用も存在し、小さなお子様でも安心して服用いただけるお薬です。
神経の異常興奮を抑え、全般発作と部分発作の両方を抑制します
てんかんには、直接的な原因が不明の突発性てんかんと、脳外傷や脳炎など脳に何らかの障害があることが原因で起こる症候性てんかんの二種類があります。二つのてんかんは発作が起こる原因は異なりますが発作が起こるメカニズムは共通で、いずれも神経細胞に異常な興奮刺激が伝達されることによって起こります。
また、てんかんの発作は発作が起こる部位によっても二つに分けることができます。大脳の全体が一斉に異常興奮の状態になる全般発作と呼ばれるものと、脳の一部から発症する部分発作と呼ばれるものです。
全般発作には、意識を失いけいれんを伴う強直間代発作や、急に数十秒意識を失う欠神発作などが含まれます。一方で部分発作は、意識消失を伴う複雑部分発作と、意識を失うことはない単純部分発作に分けることができます。
ラミクタールは、これら全般発作と部分発作の両方に対して高い効果を発揮する抗てんかん薬です。てんかんの投薬治療において第一選択となるバルプロ酸やカルバマゼピンとの併用もでき、副作用も比較的少ないため、より効果的に長期間治療を継続しやすい治療薬だと言えます。
日本で初めて双極性障害への適応を取得した治療薬です
ラミクタールは、てんかんだけでなく双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制効果も持っています。この適応は2011年に厚生労働省から追加承認されたもので、国内では初となります。もともとラミクタールは、海外では双極性障害の治療ガイドラインにおいて維持療法の第一選択薬とされており、追加承認によって日本でも双極性障害の治療の選択の幅が広がったということになります。
双極性障害とは、気分が異常に高揚した躁状態と、抑うつ気分ややる気の喪失などのうつ状態の二つの気分エピソードが繰り返し現れる気分障害です。再発率の高さが特徴で、1年間で最大60%、5年間では最大91%もの患者が再発するという研究結果が報告されています。また躁状態と比較してうつ状態の気分エピソードの方が長く、苦しい時期が長期間にわたって続く傾向にあるというのも特徴です。
双極性障害の治療は、躁状態またはうつ状態の時の急性期治療に加え、その再発の予防という二つから成り立っています。しかしこれまで日本国内においては、気分エピソードの再発予防に関して適応を持つ治療薬が存在しませんでした。
ラミクタールは、躁状態及びうつ状態の気分エピソードの再発を予防します。特にうつ症状に対しては強く作用し、ラミクタールの登場によって双極性障害における気分障害の安定化がしやすくなったと言えます。
ラミクタールの効果
- 効果・効能
- てんかん、双極性障害
ラミクタールは、大きく分けて二つの症状に対する効果・効能を持っています。
一つ目は、てんかん患者の単剤療法における部分発作・強直間代発作・定型欠神発作の抑制効果です。さらに、ラミクタール以外の抗てんかん薬で十分な効果が得られないてんかん患者の併用療法においても使用可能というメリットがあります。
二つ目が、双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制効果です。気分エピソードとは、双極性障害の対照的な二つの気分状態(躁病エピソード、うつ病エピソード)のことで、それぞれの病相を抑えることにより気分の安定化が図れます。
ラミクタールの服用方法
- 1回の用量
- 1錠~(ラモトリギンとして25mg~)
- 1日の服用回数
- 1回まで
服用するタイミングについて
ラミクタールは症状によってラミクタール単剤で服用する単剤療法と、バルプロ酸ナトリウムなど他の抗てんかん薬との併用療法のどちらかの方法で服用します。いずれの療法においても成人の場合であれば、服用開始時は1日もしくは隔日1回25mgの低用量からスタートし、週間単位で徐々に用量を増やしていきます。
服用に際しては、毎日もしくは隔日の決まった時間に服用し、もし飲み忘れた場合でも2回分を一度にまとめて服用することは絶対にやめてください。もし飲み忘れがあった時はそれに気がついた時点で服用し、次回の服用時間が近い時は服用を1回分とばすようにしましょう。また、医師の指示なしに自己判断で服用を中止しないでください。
ラミクタールの服用によって、眠気やめまいなどの症状が出る場合があります。ラミクタール服用中は、車の運転や危険作業などは避けるようにしましょう。
ラミクタールの有効成分について
興奮性の神経伝達物質の遊離を抑えてんかん発作を予防します
ラミクタールの有効成分であるラモトリギンは、Na+(ナトリウムイオン)の通り道を遮断して興奮の伝達を阻害する作用を持っています。
人間の神経細胞は、興奮をつかさどるNa+(ナトリウムイオン)とCa2+(カルシウムイオン)、そして抑制をつかさどるCl-(塩化物イオン)とでバランスがとられています。細胞内でNa+とCa2+が増えると、興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸が放出されます。このグルタミン酸が受容体と結合することで興奮が伝達されるという仕組みです。
ラモトリギンによってNa+が神経細胞内に入ることができなくなると、グルタミン酸の放出が抑えられ興奮の伝達が抑制されます。
ラミクタールの副作用
- 主な副作用
- 発疹、頭痛、めまい、眠気、不眠など
治療段階に応じた用法・用量を超えると発疹の症状が現れやすくなることがわかっています。服用は必ず低用量から始めて、徐々に段階的な増量を行うようにしてください。もしこれらの副作用症状が現れた場合は、医師か薬剤師にご相談ください。
- 稀な副作用
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)など
これら二つの重篤な副作用症状は、ラミクタールの服用開始から8週間以内に発現することが多いものです。またバルプロ酸ナトリウムとの併用、13歳以下の小児、用法・用量の超過、他の抗てんかん薬での薬疹の既往歴患者といった条件においてその発現率が高いことも分かっているため、これらに該当する方は十分に注意が必要です。
ラミクタールの注意事項
- 慎重投与
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- 自殺念慮や自殺企図の既往歴がある人
- 脳の器質的障害または統合失調症の素因がある人
- 他のてんかん薬に対して過敏症や発疹の既往歴がある人
- Brugada症候群の人
- 腎機能障害および腎不全の人
- 肝機能障害の人
- 妊娠中または妊娠の可能性がある人および授乳中の人
- 65歳以上の高齢者
- 服用してはいけない人
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- ラモトリギンに対して過敏症の既往歴がある人
- 併用禁忌薬
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- ラミクタールに併用禁忌薬は報告されていません。
- ・直射日光を避けて室温で保管してください。
- 冷蔵庫に保管する必要はありませんが、高温多湿の場所には保管しないでください。
- ・小さなお子様の手の届かない所に保管してください。
- お子様が誤って服用することのないよう十分注意して保管してください。
参考サイト
このページの詳細は、下記サイトを参考にさせて頂いております。
薬ストアでは正確な情報提供を努めておりますが、情報の正確性および完全性を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
- 【医薬品情報サイト】
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日本医薬情報センター
安全性および有効性を中心とした医薬品情報の提供を行う一般財団法人のサイトです。
医薬品に関する国内外の情報を迅速かつ公正に整理・分析し速やかに情報提供することによって、国民の健康や医療の向上に貢献しています。
サイト内には国内の医薬文献情報と医薬品添付文書情報がデータベースにまとめられており、添付文書や治験など各段階における医薬品情報が検索できます。 -
KEGG
日本医薬情報センター(JAPIC)から提供された医薬品の添付文書や、国内では販売されていないアメリカの医薬品の添付文書も確認できるサイトです。
薬の一般名や有効成分、会社名、JAPIC IDなど複数の項目から検索可能です。 - 【行政機関サイト】
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厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。
医薬品等の通販・個人輸入について
医薬品等の個人輸入については、日本の薬機法(旧薬事法)により規制があります。
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- 医薬品等の個人輸入について詳しくはこちら
- 厚生労働省-医薬品等の個人輸入について