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オーグメンチンBID

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オーグメンチンBIDについて

アモキシシリンの抗菌作用をクラブラン酸がフォロー!耐性菌にも強い殺菌性抗菌薬
  • 二つの有効成分で効果的に抗菌作用を発揮する複合抗生物質製剤です
  • 体内への吸収性が高く、抗菌作用が安定して長く持続します
  • 細菌を死滅させて再発も防ぐ殺菌性抗菌薬です

オーグメンチンBIDの有効成分

オーグメンチンBIDの適応症

オーグメンチンBIDは、イギリスの大手製薬メーカーであるグラクソ・スミスクライン社が製造する複合抗生物質製剤です。抗生物質であるアモキシシリンと、その効き目を増幅するクラブラン酸カリウムという二つの有効成分が配合されています。
有効成分のアモキシシリンはペニシリン系抗生物質の中でも体内への吸収性が高く、幅広い細菌性感染症に抗菌効果を発揮するため、臨床の現場でも非常に良く処方されている抗菌薬です。

オーグメンチンBIDの特徴

オーグメンチンBIDの一番の特徴は、細菌の増殖を抑制するアモキシシリンと、その抗菌作用をサポートするクラブラン酸カリウムが同時配合された複合抗生物質製剤であるという点です。

抗生物質の有用性は、いかに耐性菌の影響を小さく抑えられるかによって決まると言えます。耐性菌とは、長期的な投与の過程で抗生物質に対して抵抗力を持つようになった細菌のことで、従来の抗生物質の抗菌効果が失われたり低下したりするのです。

アモキシシリンにはβラクタム環と言われる構造が含まれており、これが細菌の細胞壁合成を阻害して細菌の増殖を抑制します。このβラクタム環に対抗して細菌が産生するのがβラクタマーゼという分解酵素です。

オーグメンチンBIDに含まれるアモキシシリンは、βラクタマーゼによる分解を受けやすい成分で、単体で用いるとどうしても抗菌効果が十分に発揮できません。そこでβラクタマーゼによる分解を阻害するクラブラン酸カリウムを同時配合していることで、アモキシシリンの抗菌効果を高く維持することが可能です。

オーグメンチンBIDは、抗生物質の弱点とも言える耐性菌の影響を受けにくく有効性の高い複合抗生物質製剤だと言えます。

腸管からの吸収に優れ、抗菌作用が長く安定して続きます

オーグメンチンBIDに含まれるアモキシシリンをはじめとしたペニシリン系抗生物質は、時間依存型の抗菌薬であると言われます。MIC(最小発育阻止濃度)という、抗菌作用を発揮するために最低限必要な血中濃度が長く続けば続くほど、抗菌薬としての有効性が高いということになるのです。

オーグメンチンBIDに含まれる抗生物質・アモキシシリンは、血中半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)が比較的長いため、MICを維持できる時間も長いという特徴を持っています。この特徴により、安定した抗菌作用を長く維持することが可能です。

また、アモキシシリンには従来の代表的なペニシリン系抗生物質であったアンピシリンと比べ、経口摂取した時の体内における吸収性が高いというメリットがあります。そのため、非常に幅広い細菌性感染症の治療薬として広く処方されており、皮膚感染症や咽頭炎、気管支炎、中耳炎、さらに淋病や梅毒などの性感染症に対しても有効です。

細菌の細胞壁合成を阻害し死滅させる殺菌性抗菌薬です

抗菌薬は、静菌性と殺菌性という二つの種類に分けることが可能です。 静菌性抗菌薬とは、細菌を殺すことはせずにその成長や増殖を抑えることで症状を改善する治療薬を指します。一方殺菌性抗菌薬は、その名の通り細菌を死滅させる治療薬です。 オーグメンチンBIDは、殺菌性抗菌薬に分類されます。

オーグメンチンBIDの効果

効果・効能
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症の改善
中耳炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染の改善
膀胱炎、腎盂腎炎の改善
淋菌感染症、子宮内感染、子宮付属器炎の改善

オーグメンチンBIDは、多くの細菌性感染症に対して抗菌効果を発揮します。適応菌種は幅広く、皮膚感染症、呼吸器系感染症、性感染症などに効果があります。

注意点として、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎に対する服用に際しては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照した上で、オーグメンチンBIDの服用が適切であると判断される場合においてのみ服用するようにしてください。

オーグメンチンBIDの服用方法

1回の用量
1錠(アモキシシリンとして875mg、クラブラン酸カリウムとして125mg)
服用のタイミング
毎日決まった時間
1日の服用回数
2回
服用する間隔
12時間

オーグメンチンBIDは、1回1錠を毎日2回決まった時間にたっぷりの水かぬるま湯と一緒に服用してください。症状の程度にもよりますが、5~7日間の服用で快復します。

用量は年齢や症状に応じて増減することが可能ですが、クラブラン酸カリウムについては服用量が増えるほどに下痢などの副作用リスクが高まるとされています。特に用量を増やす場合は慎重に症状の経過を観察し、不安があれば医師か薬剤師に相談するようにしましょう。

服用時の注意

オーグメンチンBIDの有効成分であるアモキシシリンをはじめとする抗生物質は、常に耐性菌産生のリスクを考慮した上で服用する必要があります。 過剰な服用や完治していない状態での服用中止は、耐性菌増殖の原因の一つです。用法・用量は守って服用するようにしてください。

服用期間についても、治療上必要と判断される最小限に抑えることが重要です。

また、オーグメンチンBIDの主な副作用として吐き気や下痢などの軽微な消化器系症状が現れることがあるため、空腹時の服用はできるだけ避けるようにしましょう。オーグメンチンBIDの服用タイミングに特段の指定はありませんが、消化器系の副作用症状を抑えるためには1日2回食後の服用がおすすめです。

オーグメンチンBIDの有効成分について

アモキシシリンが細菌の細胞壁合成を阻害し安定した抗菌効果を発揮します

オーグメンチンBIDに含まれるアモキシシリンは、βラクタム環と呼ばれる構造を持っています。このβラクタム環は、細菌が細胞壁を合成する際に必要な酵素の一種であるペニシリン結合タンパク(PBP)と結合し、不活化させる働きを持っています。その結果、細菌は自身を守る細胞壁を合成できなくなり、軟弱な細胞膜から水が流入してやがて破裂するのです。

一方で、アモキシシリンは抗菌効果の要とも言えるβラクタム環を分解する酵素に対して弱いという特徴も持っており、それをカバーするのがもう一つの有効成分であるクラブラン酸カリウムです。

クラブラン酸カリウムは、βラクタム環を分解してしまうβラクタマーゼという酵素と結合し、不活化させます。クラブラン酸カリウムによるβラクタマーゼの阻害作用により、アモキシシリンがより効率よく抗菌効果を発揮することが可能です。

オーグメンチンBIDの副作用

主な副作用
吐き気
下痢
腹痛
発疹
じんましんなど

オーグメンチンBIDの服用によって、吐き気や悪心、下痢などの消化器系症状を中心に軽微な副作用症状が現れることがあります。ほとんどの場合時間が経過すると共に症状もおさまっていきますが、長時間症状がおさまらない時や悪化した時は医師か薬剤師にご相談ください。

稀な副作用
中毒性表皮壊死融解症
皮膚粘膜眼症候群
急性汎発性発疹性膿疱症など

頻度としては0.1%未満と非常に稀ですが、中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群、大腸炎や肺炎などが重篤な副作用として挙げられます。皮膚や粘膜の異常や血便、ゼーゼーした呼吸音などが現れた場合はただちにオーグメンチンBIDの服用を中止し、医師の診察を受けるようにしてください。

オーグメンチンBIDの注意事項

慎重投与
次の人は、服用に注意する必要があります。
  • セフェム系抗生物質に対して過敏症の既往歴がある人
  • 本人または両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じんましんなどのアレルギー反応を起こしやすい体質の人がいる人
  • 高度腎障害のある人
  • 65歳以上の高齢者
  • 経口摂取が難しい人または非経口栄養の人、全身状態の悪い人
  • 肝機能障害のある人
  • 妊娠中またはその可能性がある人
服用してはいけない人
次の人は、この薬を使用することはできません。
  • アモキシシリンまたはクラブラン酸カリウムに過敏症の既往歴がある人
  • 伝染性単核症のある人
  • アモキシシリンまたはクラブラン酸カリウムによる黄疸または肝機能障害の既往歴のある人
  • ペニシリン系抗生物質に対して過敏症の既往歴がある人
併用禁忌薬
 特に報告されていませんが、以下の薬との併用には注意が必要です。
  • プロベネシド
  • ワルファリン
  • 経口避妊薬
  • ミコフェノール酸モフェチル
・直射日光を避けて室温で保管してください。
冷蔵庫に保管する必要はありませんが、高温多湿の場所には保管しないでください。
・小さなお子様の手の届かない所に保管してください。
お子様が誤って服用することのないよう十分注意して保管してください。

参考サイト

このページの詳細は、下記サイトを参考にさせて頂いております。

薬ストアでは正確な情報提供を努めておりますが、情報の正確性および完全性を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

【医薬品情報サイト】
日本医薬情報センター
安全性および有効性を中心とした医薬品情報の提供を行う一般財団法人のサイトです。
医薬品に関する国内外の情報を迅速かつ公正に整理・分析し速やかに情報提供することによって、国民の健康や医療の向上に貢献しています。
サイト内には国内の医薬文献情報と医薬品添付文書情報がデータベースにまとめられており、添付文書や治験など各段階における医薬品情報が検索できます。
KEGG
日本医薬情報センター(JAPIC)から提供された医薬品の添付文書や、国内では販売されていないアメリカの医薬品の添付文書も確認できるサイトです。
薬の一般名や有効成分、会社名、JAPIC IDなど複数の項目から検索可能です。
【行政機関サイト】
厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。

医薬品等の通販・個人輸入について

医薬品等の個人輸入については、日本の薬機法(旧薬事法)により規制があります。

一般の個人が自分で使用するための購入のみ認められており、「代理で通販購入する」「購入後に第三者への譲渡する」などの行為は禁じられています。

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医薬品等の個人輸入について詳しくはこちら
厚生労働省-医薬品等の個人輸入について

オーグメンチンBIDの口コミ

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