オーロリクスについて
- 海外で実績豊富なモクロベミドを配合!副作用リスクの低い新しいタイプのうつ病治療薬
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- 海外ではうつ病治療薬として承認済みで使用実績も豊富
- 効果のキレがよく副作用が起こりにくいマイルドな処方
- SSRIで効果が得られなかった方にもおすすめのうつ病治療薬
オーロリクスの有効成分
- モクロベミド
オーロリクスの適応症
- うつ病
- 社会不安障害
オーロリクスは、トルコの製薬会社であるDeva社が製造するうつ病及び社会不安障害の治療薬です。モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬に分類され、MAOの働きを阻害することによって神経伝達物質の減少を防ぎ、うつ状態や社会不安障害を改善します。
150mg錠と300mg錠の二種類から選ぶことができ、従来のMAO阻害薬と比べ副作用が起こりにくいというメリットがあります。
オーロリクスの特徴
オーロリクスの一番の特徴は、海外においては認知度と使用実績が豊富なモクロベミドを有効成分とするうつ病治療薬であるという点です。
オーロリクスは日本国内では未承認のお薬であり、有効成分であるモクロベミドを含む薬剤自体販売されていません。しかしイギリスやオーストラリアをはじめとするヨーロッパ諸国、またカナダにおいてはマネリックスという商品名で広く認知され、承認もされているうつ病治療薬です。
MAO阻害作用が可逆性で、副作用のリスクを小さく抑えられます
抗うつ薬として用いられるMAO阻害薬は、その作用機序の違いにより非可逆性のものと可逆性のものに分類することが可能です。非可逆性のMAO阻害薬は、MAOに一度結合すると離れることがなく、新たなMAOが産生されるまで二週間ほど阻害作用が持続します。
しかしその結合が文字通り不可逆的であるゆえに、血圧上昇などの副作用が起こりやすいことがデメリットとなっていました。
一方可逆性のMAO阻害薬は、時間の経過と共にMAOへの結合が離れ阻害作用は徐々に低下していくという点が特徴です。その半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)は約6時間とされ、MAO阻害作用も減弱していきます。
また、オーロリクスのMAO阻害作用は従来の非可逆性MAO阻害薬と比べマイルドであるため、服用を中止した時の離脱症状(薬剤の反復使用によって現れる身体依存の症状)が現れる可能性も比較的低いとされています。
オーロリクスは、これまでMAO阻害薬の服用で副作用症状があった方や、離脱症状に対して不安がある方にもおすすめのうつ病治療薬です。
SSRIが効かない社会不安障害に対しても有効な治療薬です
代表的なうつ病治療薬の一つに、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)があります。SSRIは、セロトニンの再吸収を阻害し脳内におけるセロトニン濃度を一定に保つことでうつ症状を改善する治療薬です。
一方オーロリクスは、セロトニンを分解するMAO酸化酵素の働きを阻害することでセロトニン濃度のバランスを保つMAO阻害薬です。セロトニン濃度の維持という点においてはSSRIとオーロリクスは共通ですが、再取り込みを阻害するSSRIに対してオーロリクスは分解を阻害するという異なる作用機序を持っていることになります。
これまで体質との相性や他の治療薬との飲み合わせが理由でSSRIが効かなかったという方でも、作用機序の異なるオーロリクスの服用によって症状が改善する可能性があります。
オーロリクスの効果
- 効果・効能
- うつ病、社会不安障害の改善
オーロリクスは、脳内のノルアドレナリン及びセロトニンのバランスを整え、その不足からくるとされるうつ症状や社会不安障害の症状を改善します。
オーロリクスは脳内において、ノルアドレナリンとセロトニンに作用するMAO-A型酸化酵素に選択的に阻害作用を発揮し、両物質の濃度を維持して気分の落ち込みや不安を取り除きます。
チラミンを含むチーズなどの食品の多量摂取には注意が必要ですが、特別な食事制限なども必要なく服薬管理の容易なうつ病治療薬だと言えます。
オーロリクスの服用方法
- 1回の用量
- 1/2~4錠(モクロベミドとして150~600mg)
- 服用のタイミング
- 毎日決まった時間
- 1日の服用回数
- 2~3回
- 服用する間隔
- 8~12時間
オーロリクスの服用方法は、うつ病と社会不安障害とで異なります。
まずうつ病における服用方法は、1日あたりモクロベミドとして300mg(1~2錠)を2~3回に分割してたっぷりの水かぬるま湯と一緒に服用するようにしましょう。1日あたりモクロベミドとして600mgまで増量することができますが、増量に際しては医師か薬剤師へご相談ください。
社会不安障害における服用方法は、1回あたりモクロベミドとして150mg(1/2~1錠)を1日2回、3日間服用するようにしましょう。1回あたり300mgを1日2回まで増量することが可能ですが、この場合も医師か薬剤師への相談が推奨されます。
服用時の注意
オーロリクスは、基本的には毎日決まった時間に2~3回服用するタイプのお薬です。飲み忘れに気付いた際は、気付いた時点でなるべく早めに飲み忘れた分を服用するようにしてください。次の服用時間が近い場合は飲み忘れた分を服用することはせず、次の服用のタイミングで通常通りの用量を服用するようにしましょう。この時、2回分をまとめて服用することは絶対にしないでください。
また血圧上昇の副作用リスクが高まるため、オーロリクスを服用中はチーズなどチラミン(モノアミンの一種)を含む食品を大量に摂取しないようにしましょう。オーロリクス服用中の運転や危険作業も、控えるようにしてください。
オーロリクスの有効成分について
モクロベミドがMAO酸化酵素の働きを阻害し神経伝達物質のバランスを整えます
人のメンタルバランスを左右するのは、ノルアドレナリンやセロトニンといった脳内の神経伝達物質です。うつ病とこれらの神経伝達物質とがどのように関係しているのか、全てが解明されているわけではありませんが、うつ病の人の脳内ではノルアドレナリンやセロトニンが不足しているということは明らかになっています。
オーロリクスの有効成分・モクロベミドは、ノルアドレナリンやセロトニンを分解してしまうMAO酸化酵素の働きを阻害します。このことによりノルアドレナリンやセロトニンの濃度が保たれ、うつ状態や不安障害を改善します。
オーロリクスの副作用
- 主な副作用
- 睡眠障害
- めまい
- 頭痛
- 吐き気など
オーロリクスの軽微な副作用症状として代表的なものとして、睡眠障害やめまいなどの神経症状が挙げられます。多くは時間の経過と共に症状がおさまっていきますが、万一症状が長時間続く時や悪化する時は、オーロリクスの服用を中止し医師か薬剤師にご相談ください。
- 稀な副作用
- 不安感
- イライラ
- 混乱
- 希死念慮
- 攻撃性の増加など
ごく稀ですが、オーロリクスの服用によって不安感や混乱、自他に対する攻撃的な行動の増加などの深刻な精神症状が現れる可能性があります。オーロリクスを服用中に気分が落ち込んだり逆に攻撃的になったりした場合は、ただちにオーロリクスの服用を中止して医師か専門のカウンセラーの診察を受けるようにしてください。
オーロリクスの注意事項
- 慎重投与
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次の人は、服用に注意する必要があります。
- リタリンや風邪薬など覚醒作用のある治療薬を服用中の人
- モルヒネなど麻薬性鎮痛薬を服用中の人
- 服用してはいけない人
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次の人は、この薬を使用することはできません。
- 重度の精神疾患を患っている人
- 褐色細胞腫の人
- フルオキセチン、パロキセチン、クロミプラミンなどの抗精神病薬を服用中の人、あるいは最近まで服用していた人
- ペチジンを使用中の人
- セレギリンを服用中の人
- 未成年の人
- モクロベミドに過敏症の既往歴がある人
- 併用禁忌薬
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次の薬と合わせての使用は避けてください。
- フルオキセチン、パロキセチン、クロミプラミンなどの抗精神病薬
- ぺチジン
- セレギリン
- デキストロメトルファン
- ・直射日光を避けて室温で保管してください。
- 冷蔵庫に保管する必要はありませんが、高温多湿の場所には保管しないでください。
- ・小さなお子様の手の届かない所に保管してください。
- お子様が誤って服用することのないよう十分注意して保管してください。
参考サイト
このページの詳細は、下記サイトを参考にさせて頂いております。
薬ストアでは正確な情報提供を努めておりますが、情報の正確性および完全性を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
- 【医薬品情報サイト】
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日本医薬情報センター
安全性および有効性を中心とした医薬品情報の提供を行う一般財団法人のサイトです。
医薬品に関する国内外の情報を迅速かつ公正に整理・分析し速やかに情報提供することによって、国民の健康や医療の向上に貢献しています。
サイト内には国内の医薬文献情報と医薬品添付文書情報がデータベースにまとめられており、添付文書や治験など各段階における医薬品情報が検索できます。 -
KEGG
日本医薬情報センター(JAPIC)から提供された医薬品の添付文書や、国内では販売されていないアメリカの医薬品の添付文書も確認できるサイトです。
薬の一般名や有効成分、会社名、JAPIC IDなど複数の項目から検索可能です。 - 【行政機関サイト】
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厚生労働省
生活の保障や経済発展のため、国民の健康や子育て、社会福祉、介護、雇用・労働、年金に関する政策を所管している国の行政機関のサイトです。
医療保険制度の制定も担い、海外医薬品の輸入に関する規則や検査も行っています。
医薬品等の通販・個人輸入について
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- 医薬品等の個人輸入について詳しくはこちら
- 厚生労働省-医薬品等の個人輸入について