リレンザ

リレンザについて

局所作用で全身に負担を与えにくい吸入タイプのインフルエンザ治療薬

• ウイルスが多く存在する気道に直接薬効成分を届けることが可能
• 経口内服タイプより副作用を起こしにくい安全性に優れた吸入タイプ
• 使用期間中はインフルエンザの予防効果にも期待できる優れた特徴あり

リレンザの有効成分

リレンザの適応症

リレンザは粉末状の薬剤を付属の容器を使用して吸入する、吸入タイプのインフルエンザ治療薬です。A型とB型どちらのインフルエンザに対しても確かな効果を期待することができます。タミフルなどの経口内服薬と違って局所作用を示しますので、全身への負担を抑えることができる優れた特徴を持っています。インフルエンザの発症前に使用することで予防効果にも期待できますので、家族や身近な人が感染した際に使用するのもおススメです。

リレンザの特徴

リレンザはイギリスのロンドンに本社を置き、世界100ヶ国以上で事業を展開している世界的な製薬会社のGSKファーマ社が製造販売している先発医薬品に分類されるインフルエンザ治療薬です。

日本でも毎年冬になると流行しているインフルエンザは主にA型とB型であり、どちらが流行するかは実際に流行しなければ分かりません。リレンザはどちらの型に対しても高い治療効果がありますので、とても使いやすい特徴を持った治療薬となっています。またインフルエンザ感染初期に使用することによって、症状の緩和だけでなく早期完治にも期待できます。

インフルエンザ治療には飲み薬、点滴、吸入薬の3種類が広く使用されていますが、リレンザはその中でも吸入薬に分類されます。飲み薬や点滴と違ってインフルエンザウイルスが多く存在する喉や気管支などに直接薬剤が届くリレンザは全身性の副作用を起こしにくく、身体の大きさや体質によって個人差を生じにくいのも特徴の一つです。専用の吸入器が付属していますので、誰でも手軽に吸入することができます。また前述の通り本商品は先発医薬品ですので、後発医薬品であるジェネリック医薬品の使用に抵抗がある方でも安心して使用できます。

局所作用でありながら高い効果が期待できるインフルエンザ治療薬

インフルエンザはインフルエンザウイルスが喉や気道の粘膜に感染し、そこから増殖を繰り返していくことで発症する病気で、高熱や筋肉痛、頭痛に全身のだるさなど様々な全身症状を引き起こします。治療する為にはインフルエンザウイルスを排除する必要があるのですが、今回紹介するリレンザは多くのインフルエンザウイルスが存在する喉や気管支に有効成分を含んだ薬剤を直接届けることができます。その場で効果を発揮してインフルエンザウイルスの増殖を効率よく抑えてくれます。また感染直後の早い段階に使用することで、完治までの期間を短縮できる効果にも併せて期待できます。

インフルエンザ治療に使用される飲み薬や点滴はいずれも一旦体内に取り込まれてから効果を発揮する全身作用ですので、副作用も身体の様々な場所で起こることがあります。それに対してリレンザは薬剤がピンポイントで患部に届けることができますので、副作用が飲み薬や点滴と比較して起こりにくい特徴を持っています。薬剤が直接患部に届きますので他の治療薬と違って体内で薬効成分が代謝されるといった事が無く、インフルエンザに対して少量でも確かな効果を期待することができます。

粉末状の薬剤を吸入する仕様で飲み薬が苦手な方も安心して使用可能

リレンザは有効成分を含んだ薬剤が粉末状になっており、付属の吸入器を使用して吸入するタイプのインフルエンザ治療薬です。タミフルなどの経口内服タイプは服用する際に水などが必要となりますが、本商品はそのまま吸入するだけでOKなので、場所を選ばずどこでも手軽に使用することができます。またインフルエンザの諸症状の中に嘔吐もある為、強い嘔吐感がある場合は内服タイプを飲んでも体内で吸収される前に嘔吐してしまう恐れがあります。そのような場合でも吸入タイプであるリレンザなら問題なく使用することができます。

人によって錠剤を飲み込むことが難しい方もいらっしゃいますが、呼吸するように吸い込むだけで効果を発揮しますので、そのような方にもおススメの治療薬となっています。

肝心の服用方法についてですが治療目的であれば1シートで1日分、予防目的であれば1シートで2日分となるように作られています。1回分の使用量をわざわざ計測する必要がありませんので、初めてリレンザを使用する人でも戸惑うことなく使用することができます。また1シートで1日分又は2日分と余ることなく綺麗に使い切れますので、飲み忘れや飲みすぎを防ぎやすいのも嬉しい特徴の一つです。

リレンザの効果

効果・効能

A型又はB型インフルエンザの治療及び予防

有効成分ザナミビルが持つノイラミニダーゼ阻害作用によってインフルエンザウイルスの増殖を抑えることができます

リレンザに配合されている有効成分ザナミビルがインフルエンザウイルスの増殖に必要なノイラミニダーゼと呼ばれる酵素の働きを阻害して、インフルエンザウイルスの増殖を抑えることができます。インフルエンザウイルスは増殖できなくなると次第に死滅していき、各症状もウイルスの減少と併せて緩和していきます。リレンザは喉や気管支に直接有効成分が届きますので、即効性が高く作用も局所的に現れます。全身性の副作用が起こりにくい特徴を有しており、また使用者の体格や体質にも左右されにくいとされています。インフルエンザの治療目的及び感染予防目的どちらの場合でも、早い段階で使用を開始することでより高い効果が期待できます。

リレンザの使用方法

1回の用量

1/2シート（ザナミビルとして10mg）

使用するタイミング

発症から2日(48時間)以内

1日の使用回数

1シート(治療目的の場合)

使用する間隔

12時間(治療目的の場合)

リレンザは治療目的又は予防目的で1日の使用量などが異なりますので、使用方法は事前に必ず確認してください。吸入時は息をしっかり吐いた状態で吸引口を咥え、薬剤が容器内に残る事が無いよう吸い込みましょう。吸い込んだ後は3～5秒間息を止め、ゆっくりと鼻から息を吐いてください。

服用時の注意

リレンザはインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果によって症状を緩和し、完治を目指すインフルエンザ治療薬です。インフルエンザに感染してからしばらく経過しているとインフルエンザウイルスが増殖を始めた後になる為、そのタイミングで使用しても効果はあまり期待できません。その為リレンザを使用する際は、インフルエンザ発症から2日(48時間)以内が推奨されています。使用を開始してから早ければ2日程度で症状が緩和していきます。リレンザは使用開始から5日間続けて使用する必要がありますので、途中で完治したと思っても必ず5日間は続けて使用してください。予防目的の場合はインフルエンザ感染者と接触してから36時間以内が推奨されています。使用時に体調の不良を感じた場合は、すぐに使用を中止して様子を見るようにしてください。

リレンザの有効成分について

インフルエンザウイルスの増殖に必要な酵素の働きをピンポイントで阻害

リレンザの有効成分ザナミビルはインフルエンザウイルスの増殖を助ける、ノイラミニダーゼと呼ばれる酵素の働きを阻害する作用を持っています。インフルエンザウイルスは体内に侵入すると細胞内で複製を作り出し、複製されたウイルスも同じように複製を作り出していき増殖していきます。この複製にノイラミニダーゼが関与しているのですが、ザナミビルはノイラミニダーゼの働きを阻害することによってインフルエンザウイルスの複製を止めてくれます。

リレンザの副作用

主な副作用

下痢、嘔吐、嗅覚異常など

リレンザを使用した際に上記のような副作用を起こすことが報告されています。いずれも発現頻度自体が低く、現れたとしても軽度で治まることが殆どとされています。もし重い症状が現れた場合は一旦使用を中止して医師の診察を受けるようにしてください。

稀な副作用

アナフィラキシーショック、異常行動、呼吸困難など

非常に稀ではありますが上記のような副作用を起こすことが報告されています。異常行動は未成年が使用した際に報告されていますので、未成年の方が使用する場合は保護者の方がしばらく様子を見るようにしてください。その他の副作用に関しては生命に関わりますので、症状が確認できた段階ですぐに使用を中止して医師の診察を必ず受けるようにしてください。

リレンザの注意事項

慎重投与

• 未成年の方
• 喘息など呼吸器疾患をお持ちの方
• 下痢を起こしやすい方など

服用してはいけない人

• 過去にザナミビルを服用してアレルギー症状を起こしたことがある方など

リレンザの口コミ

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